導入事例-取材・記事稿-

株式会社プレミアムウォーターホールディングス 様

株式会社プレミアムウォーターホールディングス

丸紅ネットワークソリューションズの技術支援のもと、 事業拡大に迅速に応えるネットワーク基盤を構築。 24時間365日統合運用管理でブランドの信頼に応える。

国内ウォーターサーバー市場を牽引するプレミアムウォーター。同社では、事業拡大にスピーディかつセキュアに応えるネットワーク基盤の構築が急務となっていた。同社におけるネットワークの取り組みを加速させたのが、無線LAN環境の拠点展開を支援した、丸紅ネットワークソリューションズとの出会いだった。「データセンターからクラウドへ、それを支えるゼロトラストの実現」という同社方針の実現に向け、両社で一緒にロードマップを作成。丸紅ネットワークソリューションズの豊富な知見と技術力のもと、SD-WAN、クラウドプロキシ/ZTNAを構築、さらに運用支援を受けてEDR SOC、UTMセキュリティログ監視、24時間365日統合運用監視を実現。ネットワークとセキュリティが一体となった環境の構築により同社の急成長を支えている。

課題

  • 事業拡大のスピードに応えるネットワーク基盤を構築したい
  • リモートワークの普及に伴い社内外アクセス時のセキュリティを強化したい
  • 24時間365日セキュリティとネットワークの統合運用監視を実現したい

効果

  • 丸紅ネットワークソリューションズの技術支援のもと、無線LAN環境の全国拠点展開、SD-WANの導入を実現。柔軟なネットワーク構成により事業の成長スピードに応える
  • 安全安心なインターネット接続を実現するクラウドプロキシ/ZTNAを導入。社内外アクセス時のセキュリティを強化し、生産性向上とともに、パンデミック、災害などにおける業務継続を実現
  • 丸紅ネットワークソリューションズの24時間365日統合運用監視を実現するICT統合マネージドサービスを利用。様々な製品やキャリアが混在する中、障害や脅威に対し迅速かつ的確な検知と対応を実現。運用負荷軽減と監視体制強化の両方を実現

プロフィール

会社名 株式会社プレミアムウォーターホールディングス
設立 2006年10月13日
本社所在地 東京都渋谷区神宮前1-23-26 神宮前123ビル5階
営業内容 自社ブランド「プレミアムウォーター」を中心とするミネラルウォーターの宅配事業を行う子会社等の経営管理及びそれに付随する業務
URL https://premiumwater-hd.co.jp/

株式会社プレミアムウォーターホールディングス

株式会社 プレミアムウォーターホールディングス
経営管理本部
情報システム部
部長
川嶋 芳雄 氏

導入の背景

事業拡大のスピードに応える
ネットワーク基盤構築が急務に

暮らしの中で毎日「飲む水」にこだわる人が増えている。2022年の国内宅配水業界の利用ウォーターサーバー台数は482万台※1に及ぶ。国内ウォーターサーバー市場シェアNo.1※2のプレミアムウォーターホールディングスグループの累計顧客数は154万件(2023年3月末時点)に達した。多くの顧客から選ばれる理由は、日本有数の水源より厳選したおいしく質の高い天然水を使用しているという点だ。全国8つの水源から採水された全9種の天然水が「モンドセレクション2023」を受賞。世界が認めた“おいしさ”を顧客に届けるために、ウォーターサーバーでは珍しい「非加熱処理」を採用。また、豊富なウォーターサーバーのデザイン、返却不要・使用後の廃棄・リサイクルも容易なお水ボトルなど、製造から販売、アフターフォローまで製販一体だからこそ実現できる、高品質なサービスが同社の強みだ。

同社が急成長を続ける中で、ITインフラの強化が課題となった。「ポイントは大きく2つありました」とプレミアムウォーターホールディングス 経営管理本部 情報システム部 部長 川嶋芳雄氏は話し、説明を加える。

「1つめは、事業拡大のスピードへの対応です。当社は、圧倒的な商品力を多くのお客様にお伝えするために営業活動やテレマーケティングにも力を入れています。全国各地で増加する拠点に対し、ITインフラの迅速な提供が求められていました。2つめは、顧客数増大に伴うセキュリティの強化です。ランサムウェア攻撃などから顧客情報を守ることは、ブランドの根幹に関わります。2つのポイントをおさえるために、『データセンターからクラウドへ、それを支えるゼロトラスト(すべてのアクセスを信頼しない)の実現』をIT戦略のテーマとしました」

IT戦略を進めるうえで、ネットワーク基盤の構築が急務だったと川嶋氏は振り返る。「基幹システムなどのクラウドシフトは進めていました。課題は、ネットワークとセキュリティの観点でした。事業拡大に合わせて、ネットワークとセキュリティが一体となった環境をいかに構築していくか。VPNを中心としたネットワークでは限界があったことから、次世代ネットワークの調査・検討を開始しました」

※1 宅配水統計調査(2022年/一般社団法人日本宅配水&サーバー協会調べ)より
※2 日本流通産業新聞社調べ(2022年12月末時点)より

川嶋芳雄 氏

導入のポイント1

技術力・サポート力不足からベンダーを変更
豊富な知見ときめ細かいサポートを高く評価

プレミアムウォーターにおけるネットワーク基盤構築に向けて、第1ステップとなったのがオフィスの無線化だ。「オフィス内でどこでも従業員が業務を行えることで生産性向上が図れます。また、新規拠点においてもLANより無線のほうがLANケーブル工事の必要もなく、容易かつ迅速に対応が可能です。2020年7月に本社移転のタイミングで、シスコシステムズのクラウド型無線LAN『Cisco Meraki』を導入。無線LAN環境の構築や無線AP(アクセスポイント)の設置は、当社で行いました」(川嶋氏)

当時不安に思ったのは、製品購入した他社の技術力・サポート力不足だったと川嶋氏は話す。「悩みごとや質問があって問い合わせても、『時間をください』の一言で、回答はありませんでした。無線LAN環境の拠点展開に向けて技術力と提案力の観点からITベンダーの選定に入りました」

Cisco Merakiの高信頼性と安定した通信を評価していたことから、同製品を扱っている丸紅ネットワークソリューションズにアポイントをとったと川嶋氏は振り返る。「事業拡大スピードへの対応、顧客情報を守るセキュリティといった当社の課題や、いろいろアドバイスをもらいたいという話をしました。驚いたのは、後日Cisco Merakiのコストや設置方法などの説明を受けた後に、当社におけるネットワークの将来構想の提案があったことです」

丸紅ネットワークソリューションズの提案は、無線LAN環境の整備後に、拠点間ネットワーク、クラウドセキュリティ、SOC(セキュリティ・オペレーション・センター)へと段階的にステップアップしていくというものだった。「クラウドシフト、ゼロトラストという、当社の方向性と一致しており、一緒にロードマップを作成しました。当社において、IT戦略の企画、ITインフラの構築・運用は、私がほぼ1人で担当しています。急成長する企業をITで支えていくためには、技術的パートナーが必要でした。丸紅ネットワークソリューションズへの期待は、プロジェクトが進むほどに大きくなっていきました」(川嶋氏)

2020年12月に、同社は無線LAN環境の拠点展開に向けて、丸紅ネットワークソリューションズを採用、現在11拠点で無線LAN環境の展開が完了した。「丸紅ネットワークソリューションズは豊富な知見に加え、きめ細かいサポートで当社の要望に応えてくれました。例えば『無線APを拠点のどこに設置するべきか』について、拠点の図面をお送りしアドバイスしていただきました」(川嶋氏)

Cisco Merakiによる無線LAN環境は、導入後安定稼働を続けている。管理コンソールで各拠点における無線LAN環境の統合管理を実現し、通信トラブルや故障などにも迅速な対応が可能だ。

Cisco Meraki

導入ポイント2

SD-WANで柔軟なネットワーク基盤を構築
クラウドプロキシ・ZTNAで社内外アクセス時のセキュリティを強化

ネットワーク基盤構築に向けた第2ステップは、SD-WAN(Software Defined-Wide Area Network)による拠点間ネットワークの構築だ。導入目的について3つのポイントがあったと川嶋氏は話す。

「1つめは、新規拠点への迅速なネットワーク環境の提供と、事業拡大に伴うネットワーク構成変更への柔軟な対応。2つめは、多拠点ネットワークの可視化、統合運用管理。3つめは、クラウドサービスの利用拡大に伴う、データセンターに集中するトラフィックの負荷軽減。ネットワークをソフトウェアで制御するSDN(Software Defined Networking)をWANに適用した、SD-WANにより柔軟なネットワーク構成、視覚的な統合管理、拠点からインターネット経由でクラウドサービスに直接アクセスするローカルブレイクアウトによる負荷分散を実現できます。また、将来的にデータセンターから脱却するための布石にもなります」

川嶋氏は複数のSD-WAN製品を調査・検討。総合的観点から、2022年1月に丸紅ネットワークソリューションズから提案のあった、国内で豊富な実績を持つSD-WANソリューション「VMware SD-WAN」を採用、順次拠点展開が進行中だ。SD-WAN導入では、丸紅ネットワークソリューションズが機器・ライセンス提供に加え、構築支援、監視、運用を行っている。

コロナ禍を経て、リモートワークの普及に伴い社内外アクセスセキュリティ強化も不可避だ。「コロナ禍における在宅勤務では、VPN経由で社内システムにアクセスし業務を行っていたのですが、緊急対応だったためセキュリティ面に課題がありました。また、データセンターとVPNでつないで社内システムにアクセスしている拠点も複数存在しています。VPNの脆弱性を狙ったランサムウェア攻撃も増えており、クラウド上のプロキシサーバーが通信を制御し安全安心にインターネット接続が行える、クラウドプロキシの導入を決断しました。生産性向上とともに、パンデミック、災害などにおける業務継続を実現できます」

プレミアムウォーターは通信の安定化を重視し、クラウドプロキシ/ZTNA分野を牽引する『Zscaler』を採用し、2022年12月に構築を完了。SD-WANの展開に合わせて随時展開中だ。「丸紅ネットワークソリューションズに相談し、Zscalerの設定により会社支給のデバイスしか認めない仕組みにしています。また、クラウドプロキシ/ZTNAに切り替わった直後は、丸紅ネットワークソリューションズのSEがオンサイトで、従業員からの問い合わせへの対応や、設定の確認を行ってくれました」

vmware

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導入ポイント3と今後の展望

丸紅ネットワークソリューションズの
ICT統合マネージドサービスで「安全安心」を実現

ネットワーク基盤構築に向けた第3ステップは、ネットークとセキュテリィの統合運用監視だ。「丸紅ネットワークソリューションズの技術力はもとより手厚いサポートを高く評価しています。当社のネットワーク基盤を把握している丸紅ネットワークソリューションズに統合運用監視してもらうことで、監視体制の強化、品質向上が図れると判断しました」(川嶋氏)

2023年4月から、プレミアムウォーターは丸紅ネットワークソリューションズのICT統合マネージドサービスの利用を開始した。無線AP、スイッチ、SD-WAN、クラウドプロキシ/ZTNA、EDR(エンドポイントでの脅威の検知と対応)などのインシデントメール通知、キャリアからの障害発生・対応報告、統合脅威管理UTM(WatchGuard)のセキュリティログ監視などを統合的に管理し速やかな対応を実施。ICT統合マネージドサービス利用後の効果について川嶋氏は話す。

「2021年に、マルウェア対策としてEDR製品の『CrowdStrike』を導入し、自社で運用していました。アラートがあがってきたときの切り分けや対応の大変さもありました。丸紅ネットワークソリューションズに、CrowdStrikeを活用した脅威の検知・対策を担うSOC(セキュリティ・オペレーション・センター)の役割を担ってもらっています。ネットワークとセキュリティのプロフェッショナルが24時間365日体制で監視してくれているという、安心感は大きいです。運用負荷も軽減され、IT戦略企画などに