同社では、全国に複数の工場・生産施設を保有しておりますが、敷地が広大な工場内及び生産施設全体を網羅するためには、無線LANのアクセスポイント等の方法では多額の投資が必要となる点が課題でした。
一方では、敷地が広大であるが故に、無線通信を業務に活用することで、業務を効率化することのできる余地が多分にあり、3G/LTEの公衆網を通信インフラとして選択し、適切な料金プランとネットワーク構成を進めています。
同社では、生産ラインの状況報告、監視のために画像の送受信等、多くのデータ量をやりとりすることが想定されるため、回線単位での提供形態では非常に高額なプラン設定となりますが、「帯域単位での提供」とすることでコストメリットを高めることが可能となります。
同社の回線使用用途として、
といった様々な利用用途があります。これら利用用途は利用する時間帯、アップロード/ダウンロードの通信の方向が異なることに加え、常時使用される必要はありませんでした。
特に動画・画像に関しては、車輌や人の通過の際に動画・画像を取得・保存するevent-driven型のクラウドカメラサービスについても提供する事で、必要なデータだけ通信する利用形態へと変換し、通信コストの削減提案を図ります。
用 途 | 端 末 | 導入によるメリットや今後の展開 |
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構内作業者の操業支援、遠隔指示、情報共有 | スマホ、タブレット |
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構内作業者の位置情報管理及び健康管理 | スマホ、ウェアラブルデバイス |
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大型特殊車両の定点輸送時の運転監視、位置情報の把握 | ドライブレコーダ |
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危険作業エリアでの監視 | 監視カメラ |
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進入時のモニタリング | 監視カメラ | 顔認証システムと監視カメラを連動させることで、機密エリア(重要書類保管庫等)や危険エリアへの人の進入を制御し、重要情報の漏洩や危険物による事故を防ぐ。 |
生産設備の遠隔モニタとログ収集 | 監視カメラ |
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この様にして回線用途毎のコスト効率の向上、及び、同社全体でのコスト効率の向上を同時に実現すべくプロジェクトを推進しています。
同社の敷地内において、3G/LTEのデータ通信が今回の目的に対して問題なく利用可能であることを実証実験を通じて確認しました。今後は、業務利用するアプリケーションとともに導入を図っていく予定であり、上述のカメラのクラウドサービスをはじめとして、丸紅グループや弊社パートナーと連携の上、通信サービスの留まらないサービス提供を目指します。
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